2Dアクション好きのゲーム日記

ゲームについて書く。2Dアクション多め。

2021年のマイベスト2Dアクションを考える

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早いもので、2021年も終わりを迎えようとしています。

そこで、今年遊んだタイトルを振り返りつつ、当ブログらしく、2Dアクションジャンルの中から特に優れた一作を選出してみたいと思います。

 

まずは、この一年で遊んだタイトルをざっと列挙してみましょう。えいや。

 

太字:今年発売

リンク有り:レビュー済み

 

こんな感じでしょうか。

並べた中だと『ファイナルソード』と『ゼノブレイド2』は未クリアです。

ファイソはともかく……ゼノブレ2はできれば来年中に最後まで遊びたいところ。DLCも買ってるし。

 

あと、以前やったタイトルの遊び直しや、追加要素の少ない移植タイトルなどは含んでいません。

シリーズレビューの為に遊び直したロックマン系など。

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これは、本当に大変だった……

 

それはさておき。記事の趣旨としても、今年発売のタイトルを中心に扱っていきますよ。

 

探索アクションが賑わいを見せた一年

振り返ってみると、今年は探索アクション、いわゆるメトロイドヴァニアに分類されるタイトルが大きく賑わいを見せた一年だったように思われます。

それも、昨年の『深世海』のように特別個性的なタイトルというよりは、純粋に完成度の高い粒ぞろいだったという印象です。

比較的難易度高めで遊びやすいようバランス調整されているのも共通点。

 

圧倒的な映像と音楽で世界を描き切った:『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』

インディータイトルの中でも際立った存在感を放っていたのは『ENDER LILIES』

間合いの緊迫感に痺れる剣戟アクションや多彩なスキルを付け替える自由度の高さも売りのひとつですが、とりわけ注目を集めるに至ったのはやはり、世界観構築とその表現の巧みさでしょう。

美しく描き込まれたグラフィック、寂しげな情緒を繊細に表したBGM、世界がいかに滅びたのかを残された手記によって断片的に伝えるストーリーテリング。どこを取っても驚異的な作り込みで、退廃的で美しい絶望の世界にプレイヤーを深く没入させてくれます。

特に終盤エリアはアクションゲームのレベルデザインとしては疑問の残るところもありますが、そこに立ち向かうプレイヤーの心理をも物語に組み込む仕掛けが凄まじく、忘れられない深い爪痕を心に刻み込んでくれました。

 

三部作の物語を大団円に導く:『ブラスターマスター ゼロ3』

ストーリーの魅力に関しては、『ブラスターマスター ゼロ3』も素晴らしいものでした。

ブラスターマスターゼロの三部作のみならず、原点たる『メタファイト』も巻き込んで、集大成にふさわしい大団円を見せてくれました。

特に『ゼロ2』から登場した"ライプニッツ"のキャラ描写が良く、個人的には数あるゲームキャラの中でもトップクラスに好きなキャラになりました。

これまでややアンバランスさもあった「ガンレベル」システムの改修をはじめにレベルデザインも秀逸で、大満足の完結作です。

ディレクターの西沢氏曰く「会社はこれで完結と言ってるが終わらせるつもりは更々ない」とのことですので、何らかの形で次に続くことを期待したいものです。

 

その他の作品では、Team Ladybug開発のロードス島戦記も非常に面白い作品でした。

また、今年発売ではありませんが、同じくTeam Ladybug『Touhou Luna Nights』も良かったです。

2作通して「Team Ladybugのボス戦設計は信頼できる」と心をガッチリつかまれてしまいました。

個人的にはルナナイツの方が時間操作ギミックの個性が強くて好きなところですね。

ロードス島の方はできればもう一捻り欲しかったかな。

 

本家にふさわしい堂々たる完成度:『メトロイド ドレッド』

しかし、そんなインディータイトル群に負けじと、満を持して登場したのが『メトロイド ドレッド』

探索アクションの本家にふさわしい、圧倒的な完成度を見せつけてくれました。

難しめの難易度設計や、非常にスムーズ&スタイリッシュな操作性にも目を見張りましたが、「やっぱり本家は格が違うな……!」と最も感心させられたのは探索マップの構成です。

ただ分岐がたくさんあって広いだけだったり、アクションの拡張ではなくただ扉を開く鍵のようなものによって探索範囲を広げる作品も少なくない中、本作は特定のアクションによって進める順路をそこら中で非常に複雑に絡め合わせつつ、優れた誘導によって迷い過ぎないようにする見事な設計がなされています。

おかげさまでレビューにもかなり熱が入りました。

 

本家と言えば、悪魔城ドラキュラシリーズからもCastlevania Advance Collection』がリリースされました。

悪魔城はステージクリア型しか遊んだことがなかった自分としては、ありがたいタイミングでの移植でした。

事前に『Xセレクション』から続けて遊んだこともあり、シリーズが進化していく過程を追体験できたのも楽しめたポイント。

特にGBA3作目の暁月の円舞曲はボリューム、難易度、システムからグラフィックまで非常にバランスが良く、今遊んでも見劣りしないクオリティでした。

 

ステージクリア型で光るものを見せた2作品

一方、ステージクリア型の2Dアクションに関しては、やや当たり外れもあった印象です。

 

そんな中でも光るものを見せてくれたのが、『Cyber Shadow』『HUNTDOWN』の2作。

『Cyber Shadow』はシビアな難易度とハイスピードなアクションを両立し、『HUNTDOWN』はオーソドックスなガンアクションを細やかなバランス調整によって傑作に磨き上げています。

『Cyber Shadow』はBGM、『HUNTDOWN』はドット絵演出の細やかさも印象に残るところでした。

 

2Dアクション以外で印象に残ったもの

ベスト2Dアクションを選ぶ前に、2Dアクション以外で印象に残ったタイトルも挙げておきます。

 

一番は『FF7R INTERGRADE』でしょうか。

ゲームを始めて間もなく、オリジナルのATBにアクション要素を違和感なく組み込んだ戦闘システムに膝を打ちました。

アクション要素とRPG要素がお互い良い所を抽出して上手く融合しており、昨年の『サクナヒメ』に続いてアクションRPGへの認識を改めさせられる一作でした。

異常なスケール感とディテールの作り込みを両立しつつ、立体的に再構築されたミッドガルにも驚かされました。

やっぱり違うなぁ、お金のたくさんかかったゲームは……

 

『フューリーワールド』も、既存のマリオ要素を組み合わせつつオープンワールドに近い新機軸の魅力を切り開いていました。

3Dマリオは前作の『オデッセイ』も傑作でしたが、次回作にも期待がかかります。

 

マイベスト2Dアクション

それではいよいよ、本年のマイベスト2Dアクションを決めてみようと思います。

2Dアクションに恵まれた本年ではありましたが、その中でも「これは!」と思わせる会心の出来を見せたのは……

 

 

 

 

 

 

 

 

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メトロイド ドレッド』です!!

 

 

それぞれ個性はありつつも、革新性というよりは単純なクオリティ勝負で仕掛けてくるタイトルが多かった本年。

そんな中において頭一つ抜けた実力で王道を突き抜けたのは、やはり本家メトロイド

詳しくはレビューで語り尽くしましたが、

「"王道"とは王が征く道のことである」

そんな風に思わされる、堂々たるあり方を見せつけてくれた一作でした。

 

昨年のサクナヒメもそうですが、フルプライスの2Dアクションでしっかり値段に見合った作り込みの作品が出て、評価され話題を盛り上げてくれるのは嬉しいものです。

今後もこの流れに続く作品は出てくれることを祈りつつ、一年を閉じることとしましょう。

来年もよろしくお願いします!