2Dアクション好きのゲーム日記

ゲームについて書く。2Dアクション多め。

『マイティ・グース』レビュー:派手さと爽快感に全振りしすぎたカジュアルなガンアクション

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 ガチョウだから仕方ない。

 

 

ゲーム概要

メーカー:Blastmode/ PLAYISM/ MP2 Games

プラットフォーム:Nintendo Switch / PS4 / Xbox One / Steam

プレイ人数:1~2人

初リリース日:2021年6月5日

価格:1,980円(税込)

宇宙を股にかける賞金稼ぎのガチョウ"マイティ・グース"が、宇宙の支配者"ヴォイド・キング"の軍勢相手にドンパチかますガンアクション。

PLAYISM Game Showで推し出されていたので気になって買ってみたのですが、思っていた以上に大味でちょっと期待してたほどじゃなかったかな。

でも、そこそこ楽しいゲームではありました。

 

視認性を犠牲に、派手さと撃ちまくる爽快感を追求

いたるところで『メタルスラッグ』ライクと言われている本作。

自分はメタスラやったことないので『魂斗羅』の方が先に思い浮かびますが、ようはとにかくマシンガンやショットガンやミサイルなんかの重火器をドババーッと撃ちまくるのが楽しい2Dガンアクションゲームであります。

特徴的なのはなんといってもこのエフェクトの派手さ加減。

撃てば空薬莢が辺りに撒き散らされ、敵を倒せばそれはもうドッカンドッカンやってくれて非常に気持ちいい。

基本ショット以外の各武器は弾数が有限なので残弾数に気を配る必要があるものの、撃つのが気持ちいいのでついつい無駄弾を撃ちたくなります。

ただあんまり派手なもんで、ハッキリ言って視認性はかなり悪いです。

 

オプションで画面揺れ・点滅をOFFにしてもこの有様。

ただでさえ爆風に色々紛れがちなのに、ひどいときは背景がオレンジの時にオレンジ色の弾が飛んできたり、背景が緑の時に緑色の攻撃が上から降ってきたりして、とにかく終始「敵の攻撃が見えない」という現象が付きまとうゲームになっています。

「よく見えないけど気が付いたらダメージを食らっていた」なんてことは日常茶飯事。

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ちなみに死ぬとチキンになる。小粋。

しかし、理不尽に難しいゲームかというと意外とそうでもなく。

そもそも敵の攻撃がそこまで積極的でもないので、危険な敵との位置取りに気を付けつつ「撃たれる前に撃つ」で大体なんとかなりますし、危ないときも無敵のローリングで素早く回避可能。回復アイテムもわりと頻繁にドロップします。

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特にキモとなるのが、ゲージを貯めて発動可能な"マイティモード"。

発動中は無敵になり攻撃も強化されるのですが、発動中も敵に攻撃を当てることでゲージを回復できるので、敵が多いところで発動させれば無敵を維持したまま強化攻撃をぶっ放しまくる無双気分を味わえます。

他にも、ステージ中で集めたお金で武器や乗り物を取り寄せたり、

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能力を強化するモジュールの装備、

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一緒に連れていく仲間の選択……といったサポート要素もありますが、大体の場所はマイティモードの使い所さえ意識していれば突破可能。

 

ド派手なエフェクトで撃ちまくるのが気持ちいい!

でも派手過ぎて敵の弾が見えないって?

ならもっと撃ちまくって無敵モードで切り抜けろ!

 

とまぁ、大体そんなノリのゲームです。ガチョウだものね。

 

良く言えばカジュアル、悪く言えば大味

トータルで見れば難易度は”低い”と言っていいでしょう。

攻略する楽しさが無いとは言いませんが、上記の通り基本的にゴリ押し上等なつくりです。

良く言えばカジュアル、悪く言えば大味。

アクション慣れしている人なら苦も無くクリアできることでしょう。

 

クリアすると高難度モードに挑めるようになりますが、通常より敵の数が増えてマイティモードを維持しやすくなっているのでかえって簡単に感じたり、なんてことも。

一応ステージクリア時にタイムや撃破数に応じたランク評価が付く要素なんかもあるのですが、高難度モードをクリアすると武器とマイティモードを無制限に使える無敵装備をノーコストで付けられるので余裕でSランク取れるあたりにこのゲームの性格が表れてる気がします。

 

気軽に楽しめるのは本作の良いところでもあるのですが、歯応えを求める人にはおそらく物足りないことと思われます。

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ステージ中には乗り物に乗って進むような場面もあってちょっとしたアクセントにはなっているものの、特に個性的なギミックも無く、基本的にわらわら湧いてくる敵を倒すだけなので単調な印象もありますね。

あとは細かいところですが、ショットの斜め撃ちができなかったり、コンボ演出とマイティモード発動が重なった時の過剰なスロー演出もちょっと不満だったかな。

 

総評

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とにかく撃って撃って撃ちまくる爽快感に全振りしたようなタイトル。

参考までにクリアタイムを書くと、高難度モードも含めて4時間かからないくらい。

本当に気軽にサクッとカジュアルに遊べるつくりなので、歯応えを求める人向きではありませんが、ハイテンションなドンパチアクションを求めている人にならオススメです。

ジャンクフードをつまむような心持ちで遊ぶのが良いかもしれませんね。