2Dアクション好きのゲーム日記

ゲームについて書く。2Dアクション多め。

『ブラスターマスター ゼロ 2』レビュー:より遊びやすく、より熱く! 銀河を舞台にパワーアップした正統続編

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すごくサンソフトで、すごくインティ・クリエイツ

※追記(2020/06/29):カンナDLCの内容を追加、プラットフォームにPS4を追加、一部文章を修正 など

 

 

概要

メーカー:インティ・クリエイツ

プラットフォーム:Nintendo Switch  / PS4 / Steam

プレイ人数:1人

初リリース日:2019/03/12

価格:891円(+税)

公式サイト:http://blastermaster-zero.com/jp/zero2/index.html

Switchローンチタイトルとして登場し、好評を博した『ブラスターマスター ゼロ』の続編。

前作は『メタファイト』のリメイクに近い内容でしたが、今作は完全新作。

前作の短所を直しつつ、長所を伸ばした正統続編と言える内容になっています。

ストーリー的にも続き物で、本レビューにも前作のネタバレが含まれているので、できればまず先に前作を先にプレイしてほしいところ。

 

前作のレビューはこちら。

『ブラスターマスター ゼロ』レビュー:熱いストーリーと程よい設計の探索アクション! レトロスタイルの良リメイク - 2Dアクション好きのゲーム日記

 

新たな旅路、新たな出会い。スケールアップした熱いストーリー

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前作の戦いでコア・ミュータントを撃破し、地球と、パートナーである「イヴ」を救ったジェイソン。

しかし、平穏は長くは続かなかった。

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イヴに寄生したコア・ミュータントの細胞は戦いの後もわずかに残り、彼女の体を浸蝕し続けていた。

地球で有効な治療法を見つけられなかったジェイソンは、新たな機体「G-ソフィア」を開発し、宇宙へと旅立つ。

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イヴの生まれ故郷「惑星ソフィア」に、きっと彼女を救う方法があると信じて―――

 

ということで、今回の舞台は広い宇宙。

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前作は全てのエリアが地続きで繋がっていましたが、今作は惑星ごとにマップが分かれており、降り立つ星を選んで進む方式。

前作の「エリア移動が面倒」という欠点が解消され、各惑星の取得アイテムも見れるようになって探索がより親切になりました。

回復アイテムしか置いてないハズレダンジョンも消滅。

 

各惑星は特色が全く異なっており、そこでは新たな出会いも待ち受けています。

『メタファイト』以外のサンソフトネタも散りばめられているとかいないとか。

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自分はあまり詳しくないけど、『いっき』はわかりやすい

 

次に行くのはどんな星なのか? どんな新キャラが待っているのか?

そんなワクワクがかき立てられる、よりスケールアップした冒険が楽しめます。

好評だった熱いストーリー演出も健在、どころかさらにパワーアップしており、前作プレイヤーにさらなる興奮を与えてくれること間違いなし!

 

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このゲーム、主役のジェイソンとイヴを筆頭にキャラの魅力がちゃんとツボを押さえててホント最高なんですよね…

 

新システムで進化した混成探索アクション

アクション部分は、引き続きサイドビュー+トップビューの混成探索アクション。一粒で二度おいしい。

探索で得たアイテムで強化していく『メトロイド』的な魅力はそのままに、武器構成を一新。

そこに新システムが加わり、全く新しいアクションが楽しめるようになっています。

 

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サイドビューの戦車アクションに与えられたのは「ガイアシステム」

高所から着地した際に、その衝撃でSPを回復するというもの。

時間回復の前作より能動的にSPを貯められるようになりました。

基本アクションであるジャンプに報酬がついているというのが良いですね。

着地時のドン! という衝撃エフェクトも気持ちいい。

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新武器では、広範囲攻撃の「インパクトウェーブ」やダッシュ攻撃「バーンスパーク」などのダイナミックな技が増え、ガイアシステムと併せてアクティブに動かすアクションの楽しさが増しています。

 

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トップビューの新システムは「ブラストカウンター」

相手の攻撃の瞬間に強力なカウンターを食らわせるというもの。

発動時のズギュン! というエフェクトがこれまたカッコいい。

前作のトップビュー戦闘は「いかに攻撃を喰らわず高レベルショットで圧倒するか」という感じで、逆に攻撃を受けてガンレベルが下がると追い詰められやすいところがありました。

今作はこのカウンターが強いのに加え、最低レベルのショットが強化されたのもあって、追い詰められてからも挽回しやすい調整に。

一方で、カウンターさえ使いこなせれば、他の武器は自分から使おうとしないとしない限りあまり出番がなかったりもしますが…

 

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また、探索の部分でも、戦車へのワープ機能、トップビューダンジョンのクリア時にワープですぐにダンジョンを出られる機能などが追加され、より快適・楽ちんに遊べるようになりました。

全体的にアクション性重視で探索の難易度が低いのは前作から変わらないので、探索要素が苦手な人も安心です。

 

サイドビュー成分が増え、難易度もやや向上

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前作はトップビューのボス戦が大多数だったのですが、今作は逆にサイドビューボスの方がやや多め、というバランスに。

これは個人的には嬉しいポイント。

 

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難易度は、全体的にやや向上。

とりあえず最強ショットでゴリ押しOKだった前作に比べ、ガイアシステムやカウンターなどのアクションをある程度きっちりこなす必要があります。

もっとも、前作がゆるすぎるだけで、本作の難易度も比較的大らかな方ではないかと思います。

ゴリ押しも全く効かないわけではないし。

 

大切なのは難易度の高さそのものではなく、難易度の上げ方である。という人も多いかと思われますが、その点に関して言うと、本作はインティ・クリエイツの良いところも悪い癖も両方出ちゃったな、という感じ。

全体的には楽しく適切なのですが、シビアな狭い通路を進むような場面が増えたのはちょっと気になるところ。

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序盤のダンジョンからして、「前作クリアしてたらこれくらいいけるよね?」という感じ

特に後半、即死トラップがそこかしこに置いてあるのはいただけません。

探索アクションでこんなに気軽に即死を置くゲーム、初めて見ましたよ!

ステージクリア型ならともかく、探索型とは相性が良くないように思います。

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探索自体の難易度は高くないのが救いでしょうか…

 

全く別のゲームになるDLC

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インティ・クリエイツ他作品とのコラボDLCも配信中。

『白き鋼鉄のX』より「アキュラ」、

『Dragon Marked For Death』より「皇女」を、

それぞれ200円で遊ぶことができます。

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原作再現度は前作以上に磨きがかかっており、元作品と完全に同じ感覚でプレイ可能。

圧倒的スペックでゲームバランスを破壊するアキュラも、ドラゴンスキルが豪快で楽しい皇女も、原作を知らない人にも触ってもらいたい魅力があります。

2020年6月29日には、強烈な個性で注目される本作の人気(?)キャラ「カンナ」がメインのDLCも配信予定。こちらも200円。

 

追記(2020/06/29):

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追加されたカンナモードはガンシューティング的な内容。

集めたポイントの比率によってクリア後に見られるイラストが変わってくるので、ポイント稼ぎの戦略構築と、イラストを集める楽しさがあります。

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インティ・クリエイツのシュミが炸裂したデザインが見どころ。

個人的なイチオシはこのイカンナ

 

ただ、前作ではアップデートで追加された「デストロイヤーモード」や「ボスブラストモード」は、今のところ本作にはなし。

個人的にはどちらも好きなモードで、有料DLCでも買いたいくらいなのですが…

 

総評

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銀河の海を舞台に、ストーリーはスケールアップ。

魅力的なキャラが多数増え、演出もより熱くカッコよく進化。

探索・アクションも新システムでより快適になり、全てがパワーアップした正統続編!

レベルデザインはインティの悪い癖が出ているところもありますが、前作をクリアできたならちょうどいいくらいではないかと思います。

前作を楽しめた人ならまず間違いなく本作も楽しめるはずなので、是非とも続けて遊んでもらいたいところ。

オススメです!