2Dアクション好きのゲーム日記

ゲームについて書く。2Dアクション多め。

独断と偏見で選ぶ、2020年私のGOTY

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早いもので、色々大変だった2020年もついに終わりです。

 

ゲーム業界は巣ごもり需要でソフトがバカ売れしたり、新ハードがリリースされたりと景気のいい話も多かった一方で、リモートワーク移行の影響かソフトの発売が延期されたりイベントの現地開催が難しくなったりと、ままならぬ情勢の変化を感じることも多くありました。

 

私も最近忙しくなってゲームに割ける時間が少なくなった……ように思ってたのですが、数えてみたら30本くらい遊んでました。

30本は自分としては過去イチです。想像以上にやっちゃってましたね。

さっき書いた巣ごもり需要を自らの身で実感することになりました。

 

そんな中から特に印象的だったタイトルを振り返りつつ、GOTY、ゲームオブザイヤー、つまり今年一番のタイトルを決めてみようと思います。

せっかくゲームブログ的なものを書いているのでやってみたかったんですよね、こういうの。

 

まぁGOTYといっても、私が独断と偏見で選ぶ極めて個人的直観的趣味的なものです。

初リリースがいつかは関係なく、あくまで私が年内に遊んだタイトルが候補。

でもなるべく今年発売の完全新作を優先、くらいの感じで。

 

ベストアドベンチャー:『アンリアルライフ』

本作をひとことで言い表すと、とても美しいゲームでした。

グラフィックやBGM、効果音なども凝ったつくりで、ため息が出るような美しい世界を表現している……というのはもちろんのこと、ゲームシステムと絡めたシナリオ演出も上手く、そういった全体の構成を含めて綺麗な作品でした。

ゲーム全体でひとつの世界と物語を紡ぐ、これが良いアドベンチャーゲームなのだな、と。そう思わせてくれる素敵な作品です。

創作活動に関わる人、創作に救われた経験のある人へのエールにも思えるシナリオも、個人的にかなり刺さったところ。

ちょうど今、年末年始に合わせてセール中ですので、気になる方はぜひ、このどこまでも青く透明な世界に足を踏み入れてみてください。

 

ベストRPG:『ゼノブレイド Definitive Edition』

正直、わざわざベストを選ぶほど遊んでませんけどね、RPG。しかも過去作のリマスターだし。

でもいいんです。面白かったから。

名の知れたタイトルなのでわざわざ語ることもありませんが、特に凄まじいなぁと思ったのがやはりフィールド構成。

もうとにかく背景のスケールが圧倒的。

それでいて、「見えてるとこ全部」とまではいかないものの、かなり広々と探索できて、すごく冒険のワクワク感が得られるのですよね。絶景ポイントを見つけた時の嬉しさたるや。

雄大な世界にどっぷり浸れる、良いRPGでありました。

 

ベスト探索アクション:『深世海 Into the Depth』

探索アクション、いわゆるメトロイドヴァニアでは『シャンティと7人のセイレーン』も爽快かつ王道なつくりで良かったのですが、深海を舞台に唯一無二の体験を与えてくれた『深世海』に軍配が上がりました。

水中のふわりとした操作感、活動限界水位を徐々に引き下げていく独特の探索システムなど、探索アクションとしても個性的かつハイクオリティな作品でしたが、もう一つ特筆したいのがサウンド

効果音からBGMまで、ほとんどの音を実際に水中で収録したという驚異的なこだわりによって、あの水中のごぽごぽとした環境音からくぐもって遠くまで響く音響まで完璧に再現されています。

イヤホンつけて遊ぶともう自分が深海にいるとしか思えなくなるほど。

探索アクション好きはもちろん、音にこだわるゲーマーにも遊んでもらいたい一作です。

 

『深世海 Into the Depths』レビュー:深海の底に眠るのは、未知へのロマンと秘密の歴史 - 2Dアクション好きのゲーム日記

 

ベストアクション:『Bloodstained: Curse of the Moon 2』

ステージクリア型のアクションゲームでは、Switchに移植された『ハードコア・メカ』やいっせいトライアルで遊んだ『Celeste』も印象に残っていますが、一番を決めるとなると本作ですね。

異なる操作キャラや分岐ルート、変化するストーリーで毎回新鮮な刺激を与えつつ、周回による腕前の上達を実感させる。そんな「アクションゲームを繰り返し遊ぶ楽しさ」が本作にはギュッと詰められています。

インティ・クリエイツ的なレベルデザインとクラシックな悪魔城スタイルは相性が良いようで、緻密に計算されたレベルデザインも実に見事なものでした。

 

『Bloodstained: Curse of the Moon 2』レビュー:「アクションゲームを繰り返し遊ぶ面白さ」を突き詰めた一作 - 2Dアクション好きのゲーム日記

 

ベストレトロ魂:『Blazing Chrome

なんじゃそりゃ、と思うかもしれませんが、『Blazing Chrome』は本当に熱いレトロ魂を感じさせるゲームなんですよ。

本作は見たまんま魂斗羅のリスペクトタイトル。

この手のゲームって稀に「それって確かに○○っぽいけど別にそこがおもしろいわけじゃなくない……?」と思うような要素があったりもするのですが、本作は「そうそう、こういうところが面白いんだよな!」と共感を誘うものになっています。

ちゃんとレトロ作品の良い部分を抽出しているといいますか。

アクションゲームとしても良くできているのですが、レトロ作品への深い理解と情熱に胸を打たれるタイトルでありました。

 

GOTY:『天穂のサクナヒメ』

ゲームオブザイヤー。今年の一番。

『CotM2』とも迷ったのですが……最終的に、『サクナヒメ』に決めました。

本作では「米づくり」が育成要素としてゲームサイクルの中心を担うわけですが、これが面倒ながらも楽しい遊び場になっておりまして。

身近でありながら実はよく知らない「お米」という題材の新鮮さもありつつ、楽しく遊ぶための導線引きと試行錯誤の余地がある奥深さも備えており、気付けばズブズブと米づくりの魅力にのめり込んでおりました。

米を育てるとサクナも育つ。進むほどより便利に、そしてより強くなる。

これが楽しくて仕方ありません。

RPG的な育成要素には苦手意識があったのですが、本作を通して見方が大きく変わりました。

それほどインパクトがあったんですよね、米づくりには。

育成要素以外も、爽快感のあるアクション、丁寧な描写を積み重ねる心あたたかな物語、日本の四季を密度たっぷりに描くグラフィック、ゲーム全体を通して一つの唄を奏でるBGM構成など、どこを取っても素晴らしい出来。

細かな欠点も無いわけではないものの、自分としては今年の一番にふさわしい作品だと思います。

 

『天穂のサクナヒメ』レビュー:苦労して育てた米ほど美味い。稲作×アクションRPGの調和が魅せる成長物語 - 2Dアクション好きのゲーム日記

 

 おわりに

今年も面白いゲームが盛り沢山の素晴らしい一年でした。

上記に挙げた以外にも、待望の移植がなされた思い出の作品『ロックマンゼロ&ゼクス ダブルヒーローコレクション』や『スーパーマリオ3Dコレクション』、ユーモアにあふれつつ感情に強く訴えかける『ペーパーマリオ オリガミキング』なども印象に残っています。

来年以降、世間の状況がどうなっているかは予測が難しいですが、いずれにせよゲーム業界は今後も成長と発展を続けて欲しいものです。

特に2Dアクションは、大手・インディー問わず『サクナヒメ』のような力の入ったタイトルが出てくれると嬉しいですね。

私も微力ながら貢献できるよう、頑張っていこうと思います。

それでは皆様、良いお年を!