2Dアクション好きのゲーム日記

ゲームについて書く。2Dアクション多め。

2024年の良かったゲームたち

 

2024年の新しく遊んだゲームたち

太字:年内発売の新作
リンク有り:レビュー済み

 

一年で遊んだゲームの本数は私史上過去最多。
ただ積みゲー消化が多かったので旧作多めですね。

9~11月が新作密度高めで、この頃は忙しかった。
マリルイブラザーシップを年内にクリアできていないのは心残りですね……

ブログの活動としては2Dアクションのレビューは少なめですが、特集記事を多めに出せたり雑記でも感想をガッツリ掘り下げることができ、映画の感想記事なんかも上げたりして記事のバリエーションを増やせた年になったかと思います。
年内の記事で気に入っているのは下記の5つでしょうか。

 

『SANABI』レビュー:衝撃のゲーム体験。その身で味わえ - 2Dアクション好きのゲーム日記

ブログ開設5周年記念:レビューを書くとき、意識している7つのこと - 2Dアクション好きのゲーム日記

これから始めるガンヴォルトのススメ:シリーズ10周年記念特集 - 2Dアクション好きのゲーム日記

雑記(2024/12/18):ほぼ特集。積んでたアドベンチャーゲームを4本やった - 2Dアクション好きのゲーム日記

雑記(2024/12/29):話題の『アストロボット』をやったらストレスを超越したヤバいゲームだった - 2Dアクション好きのゲーム日記

 

ではそろそろ本題に入っていきましょう。
年内発売の新作を中心に、今年遊んだゲームの中から特に良かった作品を振り返っていきますよ!

 

ゼルダの伝説 知恵のかりもの

長いシリーズの歴史において、ありそうでなかった「ゼルダ」が主役の『ゼルダの伝説』がついに登場。シリーズファンとしては見逃せない一作でした。

本作の売りはなんと言っても自由度の高さ。
フィールドのオブジェクトや敵をコピー&ペーストする「カリモノ」の力で謎解きや戦闘を行い、従来の2Dゼルダでは通れないようなルートでも強引に突っ切れたりしてしまう奔放さ、それによって際立つゼルダ姫のわんぱくぶりなどは鮮烈でした。

何気にハイラルの成り立ちに関わる超重要な出来事が語られたり、ゼルダ姫目線から見た勇者リンクの描写など、ストーリーも必見です。

しかし、『ティアーズオブザキングダム』でもそうでしたが、高い自由度と引き換えに色々面倒な部分もあるのは難点でした。
任天堂の哲学的に「操作を複雑にするよりは手順を増やす方がいい」という方針がありそうで、それも頷けるところではありますがUI周りはまだ改善の余地がありそうです。

 

Splatoon3 Side Order

こちらはDLCではありますが、実質新作並みのボリュームがあるので新作扱いということで。
『Splatoon3』のDLC『エキスパンション・パス』の第2弾、『Side Order(サイド・オーダー)』です。

自分としては本作は、今まで苦手だったローグライク要素を取り入れたアクションゲーム(いわゆるローグライトとも言われるやつ)でも楽しめる作品があるということ、またその楽しみ方を教えてくれた思い入れのある一作です。

1周は30分程度と長すぎず短すぎない適度な長さ。
ハッキングを積めば難易度も下げられるのでサクサク周回可能。
本編で慣れ親しんだブキを使うので立ち回りがわかりやすい敷居の低さや、チップを偏らせることでピーキーな性能のブキになるぶっ壊れ感は特に遊びの楽しさを支えてくれました。

ハッキングをどんどんやって暴力的な性能でサクサク周回を進め、十分経験を積んでから最後にそれらを取っ払う構成も、運や強化の積み重ねではなく自分自身の実力を試されるゲームなのだという納得感があり、非常に良かったポイントです。

『Splatoon3』のアップデートに関して言えば、「グランドフェス」も各ライブステージの演出やリアルな音響効果の作り込みが素晴らしく、本当にライブ会場に足を運んでいるかのような感覚を味わうことができ、圧巻でした。

「ゲームキャラクターによる音楽ライブ」という催しに対する、ひとつの到達点を見た気がしますね。

 

カルドアンシェル

ぶっ壊れ感が楽しいローグライク系ゲームとしては、『カルドアンシェル』もそのひとつです。

本作は『Slay the Spire』などに代表される、ローグライト系のデッキ構築型カードバトルゲーム。
このタイプのゲームは初めて遊んだのですが、やはり運要素はアクションよりも戦略性の高いシステムと組み合わせる方がシナジーがわかりやすく、楽しみやすいように思いました。

本作は「ぶっ壊れ爽快カードバトル」を自称する通り、とにかくカード同士のシナジーでどんどんコンボが繋がって桁外れに数値がインフレしていく様子が楽しいゲームです。
用語が多くルールはかなり複雑ではありますが、チュートリアルもあるし用語の説明もすぐ見られるように表示してくれるのでしっかりサポートしてくれます。
また、なんでそうなってるのかはわからなくても、とにかく何らかの凄まじいシナジーが発生して手札がどんどんヤバいことになっていくフィーバー感が演出込みでよく実感できる作りになっていて、コントロール不可の快楽にプレイヤー飲み込んでくれます。
そしてもちろん、しっかりルールを把握してカード効果を活用すればさらなるインフレをその手にすることもできます。

先述の『Side Order』と合わせて、ローグライク系の運要素は「ゲームがぶっ壊れていくこと」「そのぶっ壊れを自分の実力や戦略眼によって導いていると実感できること」「その上で、想像を超えてさらにぶっ壊れていくこと」などがあると楽しみやすいのかもしれない、と個人的に思うゲーム体験でした。

 

ソニック × シャドウ ジェネレーションズ

本作は2011年発売の『ソニックジェネレーションズ』に新要素の『シャドウジェネレーションズ』を追加してリニューアルしたもの。

ソニック部分ももちろん面白かったのですが、特に素晴らしかったのは追加されたシャドウの方。

ソニックのゲームは基本的にタイムアタックなどをやり込んでこそ面白さがわかるもの、というイメージだったのですが、シャドウは遠距離攻撃やワープ攻撃などやれることの幅がソニックより広く、さらにそれらをスピード感を殺さないまま上手くステージ攻略に組み込んでいるので初見の時点でも楽しく遊ぶことができました。

特に時間停止能力「カオスコントロール」はタイマーの流れも止めるというタイムアタックゲームにおいて反則的な性能を持ち、ステージの攻略はもちろん、これをどのタイミングで使うかでタイムアタックにも影響するという奥深さがあります。

後半のステージはわりと普通に難易度も高いので、多彩な能力が攻略においてもタイムアタックのやり込みにおいても光ります。

とにかくキャラ性能とレベルデザインの磨き込みが素晴らしく、ソニックがハイスピードアクションとして積み上げてきた歴史の重みを感じさせる一作でした。

 

アストロボット

本作は前作にあたる『ASTRO's PLAYROOM』から引き続き、PS5コントローラーDualSenseの機能をフル活用した操作フィードバックの快楽をそこら中に敷き詰めまくってプレイヤーを溺れさせるアクションゲーム。

多彩なギミックの数々やボットたちの可愛らしいアニメーションなども見所ですが、真に驚くべきは恐ろしいまでのストレスの無さ。

「快適に遊べること」はもはや大前提として、難易度的にもとにかくプレイヤーに大きな負荷をかけない作りになっています。

親切すぎてアクションゲームとして逆に成立しないのではと心配なレベルに達しつつ、それを「操作の快感を過剰なまでに浴びせ続け、それだけでプレイヤーに十分以上の満足感を与える」ことで解決するというとんでもないパワープレイを成しています。

「動かすだけで気持ちいい」というアクションゲームで定番のフレーズがありますが、本作ほどそれが似合うゲームも無いでしょう。ここまでの練度に達しているものは他に知りません。

中盤のボスや寄り道のステージでは多少高難度アクションに寄ったステージも出てきますが、そうした局面においても操作性やカメラ、ゲームテンポなどの「不要なストレス」は一切感じさせないのは本当に見事。

またメイン要素のひとつであるステージ中の収集要素も集めやすく程よい難易度でした。

操作の快感に振り切れたゲーム。万人向けすぎて、それが逆に尖ってすら見える。そんな驚きの一作です。

 

旧作部門

年内発売でない旧作で特に印象に残ったものをピックアップすると、まずはなんと言っても『SANABI』でしょう。

謎が謎を呼ぶ、衝撃と戦慄のサイバーパンク・サスペンス。
優れた操作性と歯応えのあるレベルデザインが形作る、爽快でテクニカルなハイスピード・ワイヤーアクション。
そしてこの両者のシナジーが織りなす、没入感の高いゲームだからこその体験。

シンプルながらも研ぎ澄まされた、極上の一作でした。
個人的に、オールタイムベスト級2Dアクションの10本に入る傑作でしたね。

 

「永遠のファミレス」を舞台に、ゆるく流れる時の中で、少しずつ話題を見つけながら、じっくりと人の心に触れ合っていく、『ファミレスを享受せよ』も印象的。
ちょっと不安になるアートとリラックスするBGM、内容はある意味壮大だけど落ち着いたトーンで語られるミステリー……という、アンバランスな雰囲気がクセになる、オンリーワンなアドベンチャーゲームです。

 

その後続けて遊んだ『ghostpia シーズンワン』も捨てがたいですね。

「デンシ・グラフィックノベル」を掲げる本作は、絵本のような温かみのある絵柄と、ブラウン管のようなグリッチノイズという異色の組み合わせによる独特のタッチで目を引きつつ、シーンに合わせた絵が次から次へと飛び出てくる凄まじく豪華な絵本のようなアドベンチャーゲーム

冷たい雪の町で、殺しても死なない幽霊たちが繰り広げる、孤独を溶かす心あたたまる友情物語……と思いきや、謎と暴力、裏切りと陰謀が交錯し、キュートアグレッションもあるぞ! という、カオスなストーリーも鮮烈。

 

これらの3作はかなりブログ記事でもかなり紹介文に熱が入ったタイトルなので、改めてオススメしておきます。

『SANABI』レビュー:衝撃のゲーム体験。その身で味わえ - 2Dアクション好きのゲーム日記

雑記(2024/12/18):ほぼ特集。積んでたアドベンチャーゲームを4本やった - 2Dアクション好きのゲーム日記

 

まとめ

旧作含む「今年遊んだゲーム」の中からマイベストゲームを決めるなら、それはもう、これしかありません。

 

『SANABI』です。

これは譲れません。SANABIをやれ。

正直なところ、新作の2Dアクションではあまり刺さる作品が少なく、今年の2Dアクションのベストゲームとしても『SANABI』を選びたいです。
わりと2023年も終わりごろの発売だったので、まぁよくないですかね。今年の新作という判定で。

 

例年のレギュレーション通り年内発売の新作に限った場合は結構難しいところです。
『Splatoon3 Side Order』か、『カルドアンシェル』か、『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』か……

『アストロボット』も「良くできた、完成度の高いゲーム」という観点ではまず間違いなくトップクラスのゲームですが、個人的には『アストロボット』が切り捨てた「困難なアクションのストレスと、それを乗り越える達成感」を存分に盛り込んだ『シャドウジェネレーションズ』の方が好みに刺さるものだったんですよね。

ただ、今まで良く理解できていなかったローグライク系ゲームの面白さを教えてくれた『Side Order』と『カルドアンシェル』も捨てがたく……う~む。

 

よし、ここは「グランドフェス」を含めた『Splatoon3』の一年の展開を「最優秀アップデート賞」という形で讃えつつ……

 

年間新作ベストゲームとしては、『カルドアンシェル』と『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』のダブル受賞という形でどうでしょうか。

まぁぶっちゃけ日和りました。ジャンルの違うゲームの比較とか無理だし無意味ですよ……

 

では、2024年の振り返りはこんなところで終わりにしましょう。

来たる2025年もよきゲームライフのあらんことを。